昨年来の新型コロナウイルスは、国境を越えて世界中の国々にあっという間にまん延しました。私たちは国境や人種の垣根をとびこえ否応なく地球人としての運命共同体を自覚させられています。しかしその一方で、感染拡大防止のためのソーシャルデスタンスや集会・宴会の自粛などで、身近な人間関係が疎遠になってしまいました。これまであたりまえだった行動が制限され、人々の生活様式も変わらざるを得ない状況にあります。

　このような状況の中で、子どもたちも外遊びやスポーツの機会が著しく失われ、つらい日々を強いられてきました。友だちと会う機会も、一緒に遊ぶ機会も減ってしまったこの一年数ヶ月、どんな毎日を過ごしていたでしょうか。子どもにとっての一年は、あっというまに過ぎていく大人の時間感覚とは比較にならないほど長く、成長にとってかけがいのない時間です。私たちは感染予防対策を徹底しながら、その中で出来ることを模索しつつ、子どもたちの健全な成長を願い運営を続けております。

　制限のある中でも、けやきホールやあそびあランドでは、汗だくになりながら夢中で遊ぶ子どもたちの姿があります。陽の光の中爽やかな風に吹かれながら遊ぶ子どもたちの姿に、まだ先の見通せない中ですが、コロナ後を生きていくたくましい生命を感じ、まわりの人々に勇気を与えてくれます。古代から人類はウイルスとの戦いだったと言われています。協力し合いながらコロナ禍を乗り越えたその先の未来を、これまで以上に明るく喜びに満ちた世界にしたいものです。

　ここにきて、ようやくワクチン接種がはじまりました。治療薬が開発され、もとどおりの生活が一日も早く訪れることを願ってやみません。

新型コロナウイルス感染防止対策委員長

高橋　京子