心のオアシスあそびあランド
あそびあランドのある大森山北山麓に小さな神社があります。その中の石塔には大森神社、裏側に建立年と施主名が刻まれています。100年以上前、原方地区の人たちが、村の安泰と地区民のより良い生活を願って建立したものでしょう。今はあそびあランドにくる子ども達の安全や家族の幸せを見守ってくれています。
さて、昨年のあそびあランドの事故、事件の発生状況を見ると、7月中旬にカラスの大群による遊具へのいたずらに始まって、台風の接近による休園が3回、8月は直径50cmを越える大スズメバチの巣の駆除、さらには黒マムシ2匹の捕獲、そして北朝鮮のミサイル発射によるJアラートの避難対処など、どさまざまなことがありましたが、ひとつだけ救いがありました。
それは、救急車出動要請事案が一件もなかったことです。プレイリーダーの危機意識が高くなってきたことは当然ですが、けがが発生する環境や条件を見直すことが出来たことも大きいと思います。
例えば、子どもの遊びにはけががつきものですが、すべてのけがをなくすことは無理です。いかにして大きなけがを無くすことが出来るかを考えればその答えは自然と出てきます。これに真摯に対処すればいいことです。
安心と安全はまったく別物です。安全は危険なものを無くせばいいことですが、安心は人と人のつながりで築づかれるものです。どんな人でも安心してこられる場所をつくるには、私たちプレイリーダーだけでは限界があり、地域のみなさんや来園者の手助けが必要です。
砂漠にあるオアシスのように、よちよち歩きの子どもから小中学生、大人まで、みんなが安心して集える楽しいあそび場を創っていきたいものです。
危機管理担当理事 奥山 忠雄